2015年3月17日火曜日

リロのこと

リロ&ハイジ


リロの病気のことでBlogを立ち上げました。
こちらは主に猫の闘病記になります。


リロ。
生後2ヶ月で我が家に来て現在10歳。
ハイジ。
生後4ヶ月で拾い現在8歳。
2015313日、リロは輸血しました。
悪性リンパ腫。今回はハイジから少し分けてもらいましたが今後も輸血の必要があるかもしれません。
リロとハイジ、
別々に我が家に来たけど、血の繋がった姉妹になりました。
詳しくは長ーいですが、下に書きました。




実は昨年の11月、急に食が細くなり(食べたそうにしてるのに食べれず)少し痩せていきました。1225日の朝、右目の瞳孔が開きっぱなしになり、慌てて動物病院へ。
そこで触診でまず右の腎臓が非常に大きくなっている事が判り、詳しく検査することになりました。
詳しい血液検査の結果は年末年始で年明けにならないと分からなかったのですが、恐らく悪性リンパ腫で腎臓に転移しているだろう、ということでした。
目の瞳孔の事は分かりませんでした。
腎臓は摘出しない方が良いだろうとの事。
聞きたくなかったけど聞かずにはいられなかった質問、リロの命のこと。
先生は無治療だと2ヶ月、治療して治療の効果があったとしても、46ヶ月くらいだろうと話しにくそうに答えてくれました。



血液検査の結果出てリンパ腫かどうか判明するまでは次の治療のステップに進めないので、年末年始はとにかく腎不全状態のリロの体の辛さが軽減できるように体内の毒素を薄めるべくほぼ毎日病院に通い、点滴。
の頃には食欲がゼロだったので、ネットで調べまくり(栄養不足で瞳孔がおかしくなることがあるという記事を見つけ)液体状の栄養食を見つけスポイトで少し ずつ飲ませました。結果、年の瀬には瞳孔は治ったものの、依然リロの食欲は戻らず嫌がるリロの口を開けて少しずつでも強制給餌するしかありませんでした。

年が明けて17日、血液検査の結果、やはり悪性リンパ腫という事が判った。リロは悪性リンパ腫が腎臓に湿潤した腎臓型。今の所他への転移は見られない。先生から一時間以上丁寧に説明を受けて相方と話し合った結果、抗がん剤治療を受ける事にしました。
クリスマスに相方と二人で泣きながら帰り、そこから色々自分達なりに病気のことを調べたり、リロが猫として、また私たちの家族の一員としてどんな風にしてあげたら彼女にとって一番良いのかたくさん話し合った。
そして出た答えは、リロの体の辛さを出来るだけ軽減させてあげること、この数ヶ月リロが食べたくても食べれなそうにしている顔をずっと見てきたので、少しでも自分の好きなものをまた食べれるようになれたら良いなという事でした。

先生がとても理解のある方で、抗がん剤も副作用があまり出ず、でも体に効くギリギリの量で投与することになりました。抗がん剤のプロトコールは5種類。6ヶ月の計画表を渡された。でもこの通りいくとは限らない。最初の一ヶ月は週一で癌に耐性ができないように種類を変えながら、リロの副作用の様子をみながら投与。
抗がん剤が効いて腎臓が小さくなれば、食欲が戻るかもしれなかった。だけど、悪性リンパ腫の腎臓型は抗がん剤が効く確率がとても低く、実際リロにも手応えは薄かった。

抗がん剤を始めてからは一日置きに病院で点滴を受けている。わずかには抗がん剤の効き目があるのか、カリカリを少し食べたり、ウェットを少し口にする日も出 てきた。それでも1日に必要なカロリーには到底足りず、病院食のペースト状のウェットを朝と夜に強制給餌。シャーシャー怒るリロに強制給餌は至難の技だけ ど、怒るちからも無くなってたので前よりかはわずかに良い。ずっと寝室にこもりきりだったけど、息子がいる居間に降りてきて一緒にカーペットの上で寝たり、私にもまたスリスリ出来るようになった。
ほんとうは心底甘えん坊なのだ。

私は勘違いしていた。小さな息子がドタバタ走り回る部屋、私はほとんどの時間を息子に手をかけなければならず、息子が生まれる前みたいにべったり構ってやれない。そんな事に嫌気が差したのかな、リロは静かに過ごしたいから寝室にいるのだと思っていた。病気と分かってから薬や点滴が効いて調子の良い時は一緒に側にやってくる、
また、具合が悪そうでも息子がワンワン泣けば必ずリロは息子の側に寄ってくる。
リロは猫らしい気高い所があるからひとりでいたいのだと思っていたけど、
ほんとうはみんなと一緒にいたかったのだ。


毎日毎日体調は変わる。2月の後半にはリロの体重が3キロを切り、2.8キロ台をウロウロ。3キロを切るというのは非常にショックだった。さらに小さくなって、背骨やお尻の骨が浮き上がった姿が痛々しい。
一通り試した抗がん剤も目立った効果が無く、でも劇的に悪くはならない程度に効いているという所。下痢や嘔吐などの副作用も幸い出なかった。
3月1日、耳の毛がうっすら抜けている。
3月4日、クリスマスの時に測った大きくなった腎臓が5cmが6cmにまた大きくなってしまった。プロトコール以外の抗がん剤に踏み切った。猫で使える抗がん剤はあと2種類しか無いそうだ。そのうちの一つはとても効き目が強いらしい。という事は副作用もそれだけ強い。
ずは副作用がそんなに強くない方の抗がん剤を試すことになった。一日置きに自宅で私が飲ませている。食欲増進剤とステロイドの薬も一緒に。これがリロに ヒットしたのか、3/7にはマグロの赤身を100gペロリと食べた。三日間続けて!腎不全のリロには本当は体に負担の少ない腎臓ケアに特化したご飯を食べて 欲しいと思い、あれこれ何種類もご飯を買って試したのだけど、とにかく続けて同じのは食べてくれない(ネットで腎不全のネコちゃん調べるとみんな同じ苦労 をしてる!)…。先生も、もう食べるなら好きなものなんでもいいよと言うのでマグロももう食べないし、ジャンクフード好きなリロに好きな味のカリカリをあ げることにした。

2.9キロ。たった100gだけど体重が増えた!!
猫じゃらしでちょっと遊んだりもする!!
病気になる前のリロに少し戻った感じがした。


比較的穏やかに効く抗がん剤とは言っても、やはり抗がん剤。強いのだ。体を傷つけるのだ。

312日、午前中にいつもの点滴を受けた。
でも、、午後から様子がおかしい。
夜には水を飲もうとして口をつけたまま動かない。
13日、相方が定期検診に連れて行くと、血液検査の結果、極度の貧血。今日か明日に輸血を、ということだった。


輸血の必要性は、のちのち必要になるかもしれないと先生から聞いていた。血液を提供してくれるネコちゃんにも少なからずリスクがある事も。緊急だったので今回は我が家の次女、ハイジの血を分けてもらう事になった。
ハイジは体が小さかったのでほんの少し、血を分けてもらった。幸い血液型もマッチした。リロはそのまま入院。
相方は17時にリロを病院に連れて行って19頃一旦ハイジを連れに帰宅、そのあと輸血でハイジを連れて帰って来たのは22時半だった。長い夜だった。


14日、リロ退院。ハイジの血液が体に馴染んだのか、リロはまた少し元気になった。
カリカリを半分くらい食べれた。お腹が空いていたのだ。
食べれないのは腎臓と貧血のせいで、食べたそうにお皿の前で実際としてる。本当は食べたいのだ。
15日、カリカリ少し。
16日、2.85kg。病院にて輸液、自宅で抗がん剤服用。ウェットのスープのみペロペロ。ささみのゆで汁を足すと飲む。



抗がん剤を続ければリロの体調はなんとか維持出来るけど
副作用で貧血が進み、輸血が必要になる。
抗がん剤をやめても、リロの腎臓が血液を作ってくれるホルモンがどれだけ作ってくれるかどうか。。
どちらにしても、また貧血になってしまうかもしれない。



去年のクリスマスにリロの病気が分かってから
最初に告知された余命2ヶ月は、クリア出来ました。もうすぐ3ヶ月になろうとしています。

とても悲しい運命だけど、生まれたからには必ず土に戻る日が来る。
嘆いてそこにとどまっているよりも、リロとまだ一緒にいられる時間を与えてくれた事に感謝しよう。


どうする事がリロにとって一番いい方法なのか、考えても考えてもよく分かりません。
自然の摂理に任せるのも良いのではないか、猫の場合リンパ腫はたとえ抗がん剤治療をしても緩解する事はほとんど無いそうで、
そうなればはただの延命でしか無く、わたしたちのエゴなのではないか。
色々、色々散々悩んでまだ揺れているけど、
リロがごはんの前にじーっと座ってごはんをみつめるだけで食べれない様子が
少しでも良くなれば、、延命というよりは、痛みや苦しみが少しでも緩和されればという思いで治療を続けています。






少し明るい気持ちでいられるのは、もうすぐ2歳になる息子が、
「ニャンニャーン♡」と良いながらバッグに入れたリロを持とうとして、病院に一緒に行ってくれる事。いつも側にいるハイジの事は叩いてしまう事もあるけど、リロのお腹はそっとなでてくれる。
自転車の前カゴではリロが鳴き、後ろでは息子が鼻歌を歌いながらにぎやかに一日おきに通院、
病院では息子を背負っていますが、たまに降ろせば待合室の他のわんちゃんや猫ちゃんの入ったバッグを
ひとつひとつ覗いてまわって鞄越しにそっとなでたりしています。(たまに出してとせがみますが。。)
先生方もとても優しく、息子が忘れて行ったヘリコプターのシールを
病室の窓に貼ってくれたりして少し心が和みます。



もし、もし、また貧血になった時、友人の猫ちゃんで
血液を分けてくれる方がいましたら、連絡下さい。

血液を提供する側にもリスクが多少あるので、お願いするのはとても心苦しいのですが。。。